花粉症の季節が近づいてきました。ヒスタグロビン注射のご紹介

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2023/02/08

花粉症の季節が近づいてきました。ヒスタグロビン注射のご紹介

特に朝夕の冷え込みが激しい季節が続きますが、いかがお過ごしでしょうか。
本日はアレルギー対策である「ヒスタグロビン注射」についてご紹介させていただきます。
 

ヒスタグロビン注射について

■ヒスタグロビン注射とは
ヒスタグロビン注射は、献血などで得られたヒト血液から「免疫グロブリン」を抽出し、それにヒスタミン二塩酸塩を加え製剤化したものになります。化学合成ではないナチュラルな注射薬ですが、人血液由来の成分を使用しており、特定生物由来製品(生物製剤)という薬のカテゴリーに属しています。献血で得られたということから抵抗がある方もいるかもしれませんが、昭和42年に国内で発売されてから、今まで一度も感染症をおこしたことの無い安全性の高い治療薬となっています。
ヒスタグロビン自体は粉末状になっており、ノイロトロピンまたはハイドロコートンと呼ばれる液体に混ぜて接種します。
 

■どんな効果があるのか
花粉症などの症状であるくしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどは、体がアレルギー反応を起こし、体内で「ヒスタミン」という物質が放出され、それが過剰な生体反応を引き起こしています。
そこで、アレルギー反応を抑制する生体物質である「ヒスタグロビン」を定期的に注射することでこのヒスタミンへの抗体をつくり、アレルギー反応でヒスタミンが生産されても、耐性ができて反応を抑えることができます。一時的な効果だけでなく減感作療法としてアレルギー体質を改善していく効果が期待できます。慢性的な花粉症症状でお悩みの方には有効な治療法です。(効果には個人差があります)


 

実施スケジュールについて

ヒスタグロビン+ノイロトロピン注射による非特異的減感作療法は週1~2回程度の頻度で3回または6回注射(お選びいただけます)を1クールとし、3~4ヶ月間すべてのアレルギー反応を大幅におさえることが期待できます。花粉症の症状が出ている時もスギ花粉やイネ科の花粉に悩まれている方は1-2月から、ブタクサなど秋の花粉に悩まれている方は7月から治療を開始されるのをおすすめします。


 

■期待できる効果
・アトピー性皮膚炎
・アレルギー性鼻炎
・アレルギー性皮膚疾患
・気管支喘息
・血管運動性鼻炎
・蕁麻疹
・慢性湿疹の鎮静化
 

■注意すべき副作用
・過敏症
・蕁麻疹
・発疹
・喘息発作
・一時的鼻症状増悪
・そう痒
・眠気
・頭痛
・疼痛
・硬結
 

ノイロトロピンとハイドロコートンは何が違うの?

*ヒスタグロビン+ノイロトロピン
基本的には保険診療となり、1回の注射で1,000円前後となります。接種後3~4週間程度で効果が出始めるため、期間に余裕を持って接種スケジュールを組むことが大切です。
効果が出るかわからないから試しで打ってみたい、自分のペースで打ちたいという方は自由診療での接種も可能で、1回1,650円(税込)でのご案内となります。
 

*ヒスタグロビン+ハイドロコートン
ステロイド剤を含むハイドロコートンでの接種は、ノイロトロピンよりも即効性があるため、3週にわたって通うのが困難な方におすすめです。料金は、自由診療で1回2,750円(税込)となります。
 

■注意事項
・接種後3ヶ月は生ワクチンを接種できません。
 また、生ワクチン接種後14日以内は接種できません。
 

■禁忌(ヒスタグロビン注射を実施できない方)
・妊娠中、妊娠している可能性のある方
・激しい喘息発作のある方
・ショックの既往歴のある方
・月経直前および期間中の方
・著しく衰弱している方
 

ご予約について

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<参考>
・ヒスタグロビン療法 アレルギー性鼻炎・花粉症.com
https://www.tsuruhara-jibika.net/allergy/cure3.html
 

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