概要
百日咳、破傷風、ジフテリアを予防することができます。 日本では百日咳に対する定期予防接種は乳幼児期にしかありませんが、百日咳含有ワクチンを10歳以降に追加接種すると、百日咳の抗体が再度上昇し、百日咳感染を防ぐことができます。
成人で百日咳が流行していることが問題となっているため、すべての思春期・成人に百日咳含有ワクチンの追加接種が望ましいです。
特に子どもがかかりやすく、かかると症状が重くなりやすいため乳児に接触する可能性のある子どもや妊婦・その家族、医療従事者は優先度が高いです。
また、米国への留学の際は留学先から接種を推奨されることがあります。 |
流行地域
数は減っているもののほぼ全世界でみられます。 |
製剤の特性
無毒化した百日咳毒素と繊維状赤血球凝集素抗原が主成分で副反応を軽減した改良百日咳ワクチン・ジフテリアトキソイド・破傷風トキソイドを混合したものです。 |
接種スケジュール
DTワクチン(ジフテリア、破傷風の混合ワクチン)を接種後、5年以上経過してからの方が副反応が出にくいと言われることもありますが、基本的にはいつでも問題ありません。 |
有効性
副反応が少ない優れたワクチンです。 |
副反応
注射部位の赤み、しこり、腫れ、かゆみ、痛み、熱感など、全身症状として発熱などがあらわれるほか、発疹、下痢、鼻水、頭痛などがあらわれることがあります。 |
その他の留意点
百日咳の免疫効果は4-12年で低下し、感染する可能性がでてくるため、10歳以降に追加接種することで百日咳感染の予防につながります。 |